上記の画像は、我が子が受けた睡眠時無呼吸状態の検査結果になります。
これを見ると、一晩(8時間50分間)の間に無呼吸状態が140回ありました。
最小時間で10秒、最長時間で168秒(2分48秒間)もの長い時間無呼吸状態があったことがわかります。
平均で48秒もの無呼吸状態が、1時間に約15回あったことになります。
間違いがないように、複数回の検査をしますが、
翌日は一晩(10時間46分間)の間に無呼吸状態が168回ありました。
最小時間で10秒、最長時間で177秒(2分57秒間)もの長い時間無呼吸状態があったことがわかります。
平均で44秒の無呼吸状態が、1時間に約15回あったことになります。
同時にどちらの日も低呼吸状態も無呼吸状態と同じくらいあったことがわかります。
私の勘違いではなかったことが実証され、予想以上の結果で、5歳を迎えようやく手術に踏み切ることができました。
始めて無呼吸に気づいた時
上の子供が産まれて1週間程経ったころ、我が子の睡眠時無呼吸症候群に気づきました。
無事に生まれて、順調に退院しましたが
このころの時期の赤ちゃんは、寝ている時間が多いのですが、眠りについてしばらくすると突然泣き出すことが度々ありました。
注意深く観察していると、泣き出す前に呼吸が止まっていることに気づきました。
苦しくなって、呼吸をするために、思いっきり泣くことで気道が通り呼吸ができて落ち着くのではないだろうかという結論に至りました。
当時芸能人の子供さんが睡眠時無呼吸症候群で亡くなってしまったというニュースをテレビで見たばかりでした。
気道を通す工夫
我が子は仰向けに寝かせると呼吸が止まることがわかったので、抱っこは縦炊きでした。
抱っこしたまま寝るのですが、私が座ったままでは眠れないので、背中に布団や枕を積んでやや状態を起こした姿勢で眠るようにしました。
この時赤ちゃんは私に対してうつぶせです。
うつぶせは窒息の危険もあり、あまり良くないと言う産院がほとんどだと思いますが、
私にはこの寝方よりよい方法は見つけることができませんでした。
布団にうつぶせで寝かせるわけではなく、あくまでも私の胸元ですので、うつぶせによる窒息の心配はほとんどありませんでした。
縦抱きの形でちょうど私の心臓付近に頭がくるようにして、頭を横向きにすると気道が通りやすく、一番呼吸が安定したのでそのまま眠っていました。
呼吸が安定しやすいとはいっても、時には止まってしまうこともあるのですが、この状態だと自分が眠ってしまっていても母親は不思議と止まった瞬間に気づくので、すぐに対応できました。
大きくなるにつれ、2時間程たったら完全に熟睡して呼吸も安定してくるのでそのタイミングでごろんと転がし私の上から布団におろすようにして、顔を私のほうに向けて寝かせるようにしました。
数年間は私の上で寝ていました。
布団で寝ると確実に呼吸は止まり、止まると私は寝ていても気づくので
5歳半で手術を受けるまで、私は毎晩2時間以上続けて眠っていたことはありません。
特に大変なのが、風邪などの病気にかかった時にです。
普段から大きい扁桃腺がさらに腫れてしまいますので、夜間は100%口呼吸ですし、しょっちゅう呼吸が止まりました。
春や秋はアレルギー性鼻炎を発症してしまうと、その際も夜間は100%口呼吸になってしまっていました。
睡眠時無呼吸症候群の原因
耳鼻科の先生にも、我が子の無呼吸症候群は、人よりも明らかに大きい扁桃腺の影響が一因であるだろうと指摘されていました。
6歳前後が一番大きいサイズになり以後小さくなるものなので、5歳まで待って手術するか判断してもらいました。
小さい頃から経過を見ていただいた耳鼻咽喉科の医師も、我が子は呼吸に影響しなくなる程小さくなる見込みはないので、大きな病院で5歳を目安に手術をしたほうが良いと言われていました。
手術を決定する前に、自宅で無呼吸時間の検査をするのですが、その時は仰向けに寝かせる必要があり、呼吸が止まっても途中で起こしたりしてはいけないと言われました。結果2分以上も呼吸が止まっている時間がありました。
就寝中の呼吸時には小さな音がしていたのですが、その音をいびきというと手術医に言われました。
私のいびきの概念とは、ほど遠かったので、いびきだと認識していませんでしたが。
しかし、医師の言う通り手術直後から嘘のように静かな呼吸になりました。
静かすぎて、逆に生きているのか不安になり、何度も確認したのを覚えています。
こうして我が子の睡眠時無呼吸症候群は同時に受けた二つの手術(口蓋扁桃摘出術とアデノイド切除術)により完治し、以後一度も呼吸が止まることはなくなりました。
昔の扁桃腺の摘出術
実は私も扁桃腺の摘出術を受けたことがあります。
だから遺伝なんです。
遺伝してほしくないものばかり遺伝させてしまい、本当に我が子に申し訳なく思います。
30年以上も前の話ですが、私の受けた手術は、診察室で部分麻酔のみでたくさんの看護師に身動きが取れないように押さえつけられて受けました。
目の上にタオル一枚乗せられただけでタオルがずれて、隙間から器具なども丸見えでした。
半端のない恐怖と、痛みが強烈で、今でも鮮明に覚えているため、我が子に同じ思いをさせるのが、本当にかわいそうで、申し訳なく思っていました。
当時も私程度の症状なら扁桃腺はあまり切除しない方が良いのに、
無呼吸などはなく、ただ毎月1度高熱を出すことが母的に億劫だったために強制的に私は切除されました。
今でもかなり根に持っています(笑)
手術を受ける子供のためにできること
30年前とは違い、現在は全身麻酔下での手術でした。
私のように一生忘れられない恐怖体験にならないように心がけました。
たくさんプレゼントを買ってあげたり、楽しい思い出になるようにしました。
痛いのが苦手で怖がりの子供のために、手術前の点滴も起きている間に針を刺すのではなく、まず手術室でマスクから麻酔を吸入して眠ってしまってから点滴をしてくださいました。
全身麻酔薬との相性に対して若干の不安がありましたが、
結果痛い思いも、怖い思いもせず目が覚めた時にはすべてが終わっていて、手術を受けた実感もなく、たくさんプレゼントをもらって楽しかった入院生活だったそうです。
今では、手術したことも入院したことも忘れています。
手術後は完全に症状は消失しました。
手術して本当によかったです。
以下の記事で受けた手術の詳細を書いています。